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「アイメッセージ」:Iメッセージ
 自分自身の欲求をとおす方法でもあります。

★アイメッセージ

★アイメッセージ・・・自分の気持ちを率直に伝える方法です。
私がどう思ったか、またどう思っているかを伝えます。
私たち、日本人にはできない人も多いのでは?
★ユーメッセージ・・・言葉通りに「あなた(相手)が〜」という言い方です。
「あなたは〜ね」などと相手を批判、評価、指図し 相手の考え方や行動を指摘することが多く、反感を買ったり 自信を喪失させてしまうことがあります。
自分の感じることをそのまま伝えるだけでいいのに、 ついつい相手を評価してしまうような言い方、 していませんか?次に例を挙げてみます。
どのような感じがするか二つを比べてみてください。

☆  具合が悪く横になっていると、子どもがテレビから流れてくる音楽に合わせて 歌い始めました。
A・・「ママ、具合が悪いんだけどなぁ」
B・・「うるさいじゃない、静かにしてよ」
Aの場合は、「私がつらい」ということを子どもに伝えようとしています。
子どものとった行動によって私がどう影響を受けるのか このことにより、子どもは「ママは具合がわるいんだ」ということを察知し、 自分がどうしなくてはいけないかを自発的に考えて行動することになります。

Bの場合は、「私がつらい」ということを飛ばしてしまって子どもをなんとかしよう としてしまっています。すると、子どもはなぜ静かにしなくてはならないかという意味はわからないまま、 「静かにしない子はいけない子」という自己否定の解釈をしたり、 「楽しいことをしていて邪魔をされた」という反発を招くかもしれません。



☆  子どもが8時を過ぎても帰って来ません。
部活動で遅くなるときは電話を入れるようにと伝えてあります。
9時近くになってやっと帰って来ました。

A・・「お帰りなさい、8時過ぎたので心配していたのよ。何かあったの?」
B・・「お帰りなさい、遅いわね、どうして電話しないの?約束でしょ。」
Aの場合は、時間を過ぎても帰って来ないので心配になった気持ちを伝えて 「どうして遅かったか?」いう疑問の気持ちをそのまま会話にしています。
連絡を入れないと 心配するんだと自分に気付かせることができます。

Bの場合は、心配していた気持ちを伝えることを忘れてしまって電話をしなかったということを 責めてしまっています。子どもの方にも何か理由があったかもしれないのに、 これでは反発を招いてしまい素直に答える ことは困難な状況になってきます。
アイメッセージは、親が子どもを管理してしまうのではなく子どもの自主性を尊重しながら 親の気持ちを伝える方法 になります。
■まとめ■
●アイメッセージ・・相手に「自分の感じたこと」を伝える話法 「私は・・」と、自分を主語にして自分が感じたことを伝 える方法です。

●ユーメッセージ・・相手に「あなたのやるべきこと」を伝える話法 「あなたは・・」と、相手の行動や言動を評価する言い方 です。
ほとんどと言っていいほど、相手を不快にさせてしまいます。

「自分の感じたことを伝えるだけでいい」というところが、相手の問題解決能力を信じている姿になります。
こんな言葉で日常があふれていませんか?
「なになに しなよ」
「なになに しなさい」
「ご飯食べなさい」
「寝なさい」
「勉強しなさい」
「もっとがんばりなさい」
「お風呂はいったら?」
「あれとって、これとって」
「ポチを散歩に連れていって」
「これ、かたずけて」
「それ、よけて」

指示、命令は、ユーメッセージの代表です。
また、ここには、アイの感情「感じた気持ち」を乗せるところが、ポイントになっています。
「ご飯食べるの」「今日何時に帰るの」「今日は、うちにいるの?」 「おそかったね」 そこには、言い手の気持ちが入っていません。 言葉のキャッチボールの上手なひとは、言葉のなかに「気持ち」を乗せてキャッチボールするのです。 あなたメッセージで自分自身の欲求を伝えた場合、相手は「あなたは!」と強く言われている感じを受け、 自分が命令さえているように感じます。
相手は指をつきつけられて非難されていると解釈します。
あなたメッセージでの伝え方は「助け」を求めてはいません。
「アイメッセージ」は助けを求めるため、正直にならないといけませんが、 なにが問題だったのか具体的な相手の行動と自分の感情と自分のうけた具体的影響を伝えることで、 助けてもらえる可能性が高くなるのです。
このアイメッセージのあとに、フィードバックをしていけば、 ハンドルを握っている相手が、行動を変えてくれる可能性は非常に高まります。


(*助けを求めるのは勇気なんですよ)

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